360°見渡せるパノラマ画像を活用して物件紹介をする方法とは

2017.06.07

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パノラマ画像を活用して物件を紹介する方法

不動産業界で活用され始めたパノラマ画像

現在、さまざまな分野・業界でパノラマ画像が活用されているのをご存じでしょうか。例えば、自動車業界では新しいモデルの車に試乗しているかのような体験ができたり、音楽業界では好きなアーティストのライブの様子が360°見渡せたりなど、臨場感やその場の雰囲気を味わえる技術を多くの企業が活用し始めています。

不動産業界では大手ポータルサイトで特集ページが組まれ、さらに検索条件の項目に加わるなどパノラマ画像の利用は業界の中でもスタンダードな機能になりつつあります。この流れに乗り遅れる前に、皆さんもパノラマ画像の活用を始めてみましょう。

パノラマ画像を撮影することができる360°カメラ「RICOH THETA」

パノラマ画像を撮影するというと、なんとなく難しそうなイメージを持たれる方も多いかと思います。しかし現在、パノラマ画像をボタン1つで簡単に撮影できるカメラがRICOHから発売されています。「RICOH THETA」（以下、THETA）は、ワンショットで周囲360°を写し込む全天球イメージの撮影が可能な小型軽量カメラです。スティック状の本体は手のひらサイズの非常にコンパクトな作りで、中央のボタンを1回押すだけ、またはスマートフォンのアプリから遠隔操作で1回タップするだけで撮影できます。

通常のカメラであれば1方向しか撮影できませんが、THETAだと空間丸ごと記録できるので、あとで見返したときにまるでその空間にいるかのような感覚が体験できる画期的なカメラとなっています。

どんな画像が撮影できるの？

THETAは、本体の両面に設置された超広角レンズ（魚眼レンズ）で撮影した2枚の画像を合成し、1枚の全天球イメージを生成する仕組みとなっています。撮影した画像は専用アプリで上下前後左右すべてを見ることができます。

公式サイトに掲載されている画像がこちらになります。他にもたくさんの画像や動画が掲載されていて、実際にTHETAを購入した方の画像や動画も投稿されており自由に閲覧することができます。
360°自由に見る事ができるので実際に触ってみてください。

Denver Suburbs in United States – Spherical Image – RICOH THETA

参照元：RICOH公式ホームページの技術紹介

ビジネスでの利用を対象とした「THETA 360.biz」

実際にTHETAを使って物件の撮影を行いその物件画像を商用利用するためには、「THETA 360.biz」という法人向けサービスを利用することになります。このサービスでは、THETAの画像を専用のクラウドに保存でき、ウェブサイトにパノラマ画像を再生するプレイヤーを埋め込むためのURLコードも取得できます。これにより簡単にサイトにパノラマ画像を埋め込むことができ、サイトを見るお客様が何か新しいアプリケーションを入れることなくウェブ上でパノラマ画像を閲覧することが可能となります。またアフターフォローに関しては24時間体制でサービスを監視しているため、初めての方でも安心してご利用いただけるサービスになっています。

現在料金プランが3種類あり、パノラマ画像を公開するプレイヤー数と閲覧数上限が選べるようになっています。お試し用のフリープラン（無料）もあるので、まずは気軽にこのサービスを体験してみるのもいいでしょう。

参照元：THETA 360.bizの特設ページ

物件紹介でパノラマ画像を活用した際のメリット

従来の物件画像では、部屋の画像を頭の中で組み合わせてイメージする必要があります。しかしそれでは死角の部分や奥行き、高さなど一方向の画像では伝わらない部分がどうしても出てきてしまいます。実際に内見をした場合、今までイメージしていた部屋と違っていたとしたら、成約までたどり着くのは難しいでしょう。

パノラマ画像の場合だと、床から天井、部屋の隅まで360°見ることができ、部屋の広さや空間がより正確に把握できます。またお客様がじっくりと吟味されてから来店されるため、来店者の成約率が向上し成約までのご案内工数を削減することができます。

また、部屋のコンセントの位置など部屋の細かい部分まで確認することができるので、画像に関するお問い合わせも減少するほか、お客様は家具のサイズや配置する場所なども事前に検討できスムーズに引っ越しが行えます。物件を探しているお客様と不動産会社の双方において、このパノラマ画像は非常に有益なコンテンツであることは間違いないでしょう。

物件の内見を体験しているようなTHETAのツアー機能

さらに法人向けサービスでは、THETAで撮影した360°画像同士をリンクさせる “ツアー機能”がご利用いただけます。

ツアー機能では部屋の間取り図と連携し、今どの部屋のどの方向を見ているのかを間取り図上で表示できるようになっています。そのため、あたかも室内を行き来しているような体験ができる仮想内見が可能になります。お客様は時間や場所に制限されないので、ストレスを感じることなく部屋内部の詳細をじっくりと見ることができます。部屋それぞれの画像よりも部屋と部屋の位置関係がわかりやすく、来店者の成約率も格段に上がることが期待できます。

実際にTHETA 360.bizを導入し、ツアー機能を活用した事例がございますので、ご覧ください。
→住友不動産株式会社様の事例