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Web広告は、いまやどの業界においても欠かせない広告手法です。この記事では、Web広告の1つであるバナー広告について、不動産業界において期待される効果や、注意点などを解説します。バナー広告の目的や、規約改正の影響についても解説するので、不動産管理会社の広告担当者は、参考にしてください。
バナー広告とは、Webメディア上に掲載される、横長の小さな広告のことです。ディスプレイ広告とも呼ばれ、テキストや画像を組み合わせて製品やサービスを宣伝します。
不動産業界においては、目立つデザインで物件情報を視覚的に提供できるため、プロモーション手段として効果的です。多くのユーザーがオンラインで情報を得るなか、視認性が高く、クリックを促進できる特長があります。
バナー広告が持つ、主な3つの特徴について解説します。
バナー広告は、伝えたいメッセージやイメージを視覚的にアピールします。情報が瞬時に伝わるため、見た人の興味を引きつけます。視覚的な情報は、記憶に残りやすいとされ、不動産のように見た目が重視される広告に適しています。
潜在層とは、まだサービスや商品を直接的には知らないが、関心を持つ可能性が高いとされる顧客層を指します。バナー広告は、特定の年齢、性別、または興味を持つユーザー層にターゲッティングが可能であるため、潜在層に向けた情報発信が可能です。
バナー広告は、毎日多数のユーザーが利用するWebコンテンツに表示されます。クリックされなくても、広告が表示されることで、目にするユーザー全体に印象が残ります。そのため、幅広い層へ効果的に広告メッセージを広められ、ブランド認知度が向上します。
不動産業界は、次の3つの効果を期待して、バナー広告を出稿します。
・認知
・誘導
・獲得
それぞれの効果はつながっているため、成約につながるバナー広告にするためには、3つの効果を意識した広告運用が重要です。
認知目的とは、バナー広告を出稿する目的が、自社やサービスの知名度を高める点にあることを意味します。認知目的の場合の、指標と効果を高める方法について解説します。
バナー広告における認知の効果は、「表示回数(インプレッション数)」を指標にします。表示回数(インプレッション数)とは、バナー広告が表示された回数で、数が大きいほど、多くの人に見られていることを指します。
バナー広告の認知効果を高めるためには、目的に合った広告媒体を選ぶこと、掲載する媒体やページを増やすこと、掲載される位置や大きさなど出稿する枠を変更すること、などの方法があります。
誘導目的とは、バナー広告を出稿する目的が、自社サイトへの集客であることを意味します。誘導目的の場合の、指標と効果を高める方法について解説します。
バナー広告における誘導の効果は、表示回数だけでなく「クリック数」も指標にします。クリック数とは、バナー広告がクリックされた回数で、広告のデザインや内容がユーザーの興味をどのくらい引いた のかを示します。
バナー広告の誘導効果を高めるためには、デザインとコンテンツの魅力化が求められます。広告デザインを数種類作成し、定期的に入れ替えるとよいでしょう。バナー広告は多くの人が目にするため、広い範囲を対象としたものが誘導効果を高めます。
獲得目的とは、バナー広告を出稿する目的が、資料請求や具体的な申込数を増やす点にあることを意味します。獲得目的の場合の、指標と効果を高める方法について解説します。
バナー広告における獲得の効果は、表示回数とクリック数だけでなく、クリック後の「申込数(コンバージョン数)」も指標にします。コンバージョンとは、バナー広告からの最終的な成果のことです。提供するサービスや商品によって定義が異なりますが、不動産業界であれば、資料請求や問い合わせなどがコンバージョンにあたります。
バナー広告の獲得効果を高めるためには、特定の物件やサービスに焦点を当てたランディングページへ誘導し、ユーザー行動を明確に誘導します。バナー広告から最終的な成果への導線強化により、興味を持ったユーザーを獲得しやすくなります。
不動産業界におけるバナー広告で、注意すべき点について解説します。
バナー広告作成に際しては、法的規制を遵守することが不可欠です。不動産業界であれば、宅地建物取引業法(宅建業法)、不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)、景品表示法(不当景品類および不当表示防止法)などが関係します。法令違反は罰則を伴い、信頼性の損失や法的トラブルを引き起こす可能性があるため、注意しなければなりません。
「不動産の表示に関する公正競争規約」および「表示規約施行規則」が改定され、2022年9月1日に、新たな規制が施行されました。改定により、一部は規制が緩和され、一方で特定の項目においては強化されたルールがあります。不動産業者や広告制作者は、変更されたルールに注意し、正確かつ適切な広告を提供することが求められます。
広告の規制ルールは紙媒体に限らず、バナー広告を含むWeb広告にも同様に適用されます。Web広告は手軽に作成・修正ができるため、常に正確で適切な情報の提供ができているか、注意して出稿しましょう。
不動産公取規約の改正されたルールのなかで、バナー広告に関わる内容について解説します。
規制改正により、分数・距離の広告表示に関する変更がありました。以下は主な変更点です。
・物件への距離の表示に代えて、分数表示のみでも可能
・販売戸数(区画数)が2戸以上の場合は最短と最長時間を併記する
・駅と物件間の交通については、物件を起点として記載する
・マンション・アパートの距離表示の起点は、敷地出入り口ではなく建物出入口とする
未完成の新築物件の広告の場合、これまでは、規模、形質、外観が同一の他の建物に限り、外観写真の使用ができました。規制改正後は、条件を満たし、異なる点を明記することで使用できる写真の幅が広がりました。
以下は、不動産のバナー広告をWebメディアに掲載する方法です。
バナー広告をWebメディアに掲載するためには、Google広告やYahoo!広告のような掲載媒体を通じて出稿します。広告が掲載されるサイトやWebサービスは、媒体によって異なり、表示場所は掲載元が自由に設定します。出稿先によって、バナー広告のサイズ規定や表示可能なデバイス規定などがあるため、事前に確認しておくと安心です。
バナー広告には、運用型広告と純広告型の2種類があります。それぞれの特徴を解説します。
運用型広告は、ターゲットに合わせたバナー広告です。ユーザーごとに異なるコンテンツを表示し、個別のニーズや行動に応じて効果的にメッセージを届けます。掲載後に、クリック率やコンバージョン率などをもとに、広告内容を改善しながら運用できるタイプです。
純広告型は、特定の媒体(Webサイト)の広告枠を購入し、一定期間同じ広告を表示する形態のバナー広告です。期間中は常に同じ内容を提示するため、一定のメッセージを継続的に伝えられ、認知度の向上が期待できます。
バナー広告は配信する際に費用がかかり、媒体によって、さまざまな課金方法が用意されています。クリックされると費用が発生するクリック課金方式や、閲覧回数に応じて費用が発生するインプレッション課金方式、ほかには成果報酬方式や期間保証方式などがあります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、自社にあった方法を選ぶようにしましょう。
不動産業界におけるバナー広告は、潜在層を含む多くのユーザーの目に留まることで、認知度向上の効果が期待できます。ただし、不動産に関する表記の規制ルールがあるため、違反となる広告を出してしまわないよう、注意が必要です。
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